園長のひとり言

雨の季節、6月がやってきました。

この原稿を書いている今日も雨が降っています。

雨は何となく気持ちが沈んではきますが、地球上で生きている命にとってはなくてはならないものです。

雨のありがたさを考えながら雨の季節もこども達と一緒に楽しめたら素敵だなと思います。

 

さて、このところテレビでは「お米」の話題で持ちきりです。昨年の5月には 5 ㎏2000円台だったのが、今は 5 ㎏ 5000 円近くになっています。

1 年で倍以上に値上がりするとさすがに話題にもなると思いますが、それにしても大きな話題になっています。日本人の「お米」に対する思いがとてもよく表れている問題だと思います。

日本人にとって「お米」は毎日食べる主食であるというだけでなく、米で作った鏡餅がお正月に神様を迎える神聖な物でした。

年中行事やお祭りは米の豊作を祈るものがたくさんあり、米、餅、日本酒などが神様に捧げられます。

こどもの頃、お茶碗に米粒を一粒でも残していると「お百姓さんに申し訳ない」といって祖母から叱られたことを覚えています。

また江戸時代は税金として「お米」を納め、米が経済の中心でした。

はるか昔から「お米」が欠かせない「文化」であったことがわかります。

私も「お米」が大好きで、若い頃は毎日、朝ごはんでお茶碗に 3 杯食べていたものです。

今、備蓄米の放出が大きく取りざたされていますが、そのことよりも日本人にとっての「お米の存在」について改めて、みんなで考える機会にしたいものです。

 

 BY 園長

 

 

2025/06/17 (火) 園長のひとり言  ひいらぎ保育園

風薫る5月です。

朝夕は涼しく、日中は心地よい気温となり屋外で活動するにはとてもいい時期となりました。

保育活動でも園外保育で近隣の自然に触れながら季節を感じられる活動を心掛けたいと思っています。

 

私はこの季節が大好きです。

秋から冬にかけて全て落ちてしまった木々に薄緑の新芽が芽吹き始めます。

そして鮮やかに緑に色づき、町中が緑の季節になるとともに、色鮮やかな花達が咲き始めます。

そんな光景を見ていると「命の芽吹き」を感じます。一年のうちで一番「命の輝き」を実感できるのが5月だと思っています。

皆さんもこども達と一緒に感じていただけたら嬉しいです。

 

さて先月、ひまわり組、さくら組のこども達とおいしい野菜塾でお借りしている農園に野菜の苗を植えました。

トマト・キュウリ・ピーマン・バジル・シソです。

こども達は苗の茎を折らないように緊張しながらも上手に植えていました。

まだまだ小さな苗ですが、これからどんどん成長し、実が成ってくると思います。

お迎えの後、帰り際にでもこども達とちょっと寄り道してみてください。こども達が育てる小さな命です。

その野菜の命をいただいて人間の命が充実していきます。

大切な「命の恵み」をこども達に感じてもらいたいと思っています。

 BY 園長

 

 

2025/05/01 (木) 園長のひとり言  ひいらぎ保育園

4月になりました。

4月になり、こども達も職員も新たな気持ちで令和7年度を迎えました。

新入園の新しいお友達も迎え、賑やかな新年度が始まりました。

新しい出会いを大切にし、新たなスタートを切っていきたいと思います。

 

さて、最近になって専門学校の先生に伺った話ですが、「電話のできない若者」がとても増えているとのことです。

求人広告でも問い合わせ先が電話の場合、ほとんど問い合わせが来ないそうです。

SNSが広まり、連絡方法はメールか LINE がほとんどで、直接「会話」をして意思の疎通をとることがとても減ってしまった結果のようです。

愛の告白も、別れの言葉も、顔を合わせて伝えるのではなく空虚なスマートフォンの画面で完結してしまう時代になってしまったようです。

その話を聞いてちょっと恐ろしくもなりました。

「この先、人間は、人間の社会は大丈夫なのだろうか」と。

事務的な連絡や伝達方法としてはとても便利なものだとは思いますが、大切な気持ちを人に伝えるとき、文字だけでは伝わりきらないと思います。

その人の口調や表情、声のトーンなどがあって初めて気持ちが通じ合うのだと思っています。

 

時代の流れや社会の変化には逆らえないところはあると思います。

明治時代から見れば、私の生まれた昭和はずいぶん変わってしまったことでしょう。

昭和生まれの私からすると令和は「変わりすぎてしまったなあ。」という思いでいっぱいです。

AIがさらに普及し、人間が何も考えなくてもよい時代になっていきそうで怖いです。

 

せめて、こども達には保育園生活の中で、人と人とが触れ合いながら、話し、体験し、感じあいながら過ごしていく経験を積み重ねていってもらいたいと思っています。

ご家庭でもそんな生活を大切にしていただけたらありがたいと思います。

BY 園長

 

 

2025/04/01 (火) 園長のひとり言  ひいらぎ保育園